注目キーワード
  1. 年収2000万円
  2. 職業
  3. 起業

年収2000万円を目指すなら、一人ブラック企業になれ【期間限定】

今回は、独立後の話をしよう。もちろん、「起業なんてあまりに簡単だ」で述べたとおり、独立のステップは世に言われるほど難しくないのだ。気概を持って挑戦してもらえたら嬉しい。

さて、皆さんは何らかの目標を設定し、やるべき事業を決めて、独立した。では、その後軌道に乗せるまでどう進むべきか?それをお話ししたい。

24時間365日働け

いきなりだが、結論を言えば「24時間365日働け」となる。

「おいおい精神論か!?」と思われた方もいらっしゃるだろうか。だがちょっと違う。まず、皆さんにどんなアイデアがあり、どんな事業を選ぶかはわからない。そして選んだ業種や皆さんの特性によって日々のタスクは異なるだろう。よって、どんな業種でもこの順番でこれをこなせば上手くいくというのは断定できない。

しかし、働き方については必ず上手くいくやり方がある。

最初から多くの手元資金があり、それなりの規模でビジネスを始められるなら良いが、そんな人はそうそういないだろう。私が多くの人におすすめするのは、「年収2000万円の起業」で説明したように、大きな固定費がかからないビジネスである。当然それは小規模なもので、最初はあなた一人(あるいは協力者が数人程度)で始めることになるはずだ。もちろんそれでいい。

その際、あなたが心掛けるべきことはたった一つ。

24時間365日仕事のことだけを考え、ひたすら働く。これだけである。

一人ブラック企業になる

一人ブラック企業になる

実は有名なベンチャー企業であれ、個人であれ、成功した人というのは、必ず事業開始の初期段階では、狂ったように仕事をしている。メディアに登場するスマートな彼らは、あくまでも成功「後」の姿。真に受けてはいけない。開業当初は、それこそ寝食も恋愛も趣味も、仕事以外のことは全て切り捨てて、自分のビジネスに没頭している。

飛行機は、離陸の時に一番エネルギーを要する。一度空に上がった後に飛行を続けるのは、離陸ほどの力は不要なのだ。これはビジネスでも同じである。とにかく何もないゼロの状態から、事業を軌道に乗せる立ち上げの時期が一番大変なのである。

あなたが一人で事業を始めたのならば、それこそ一人ブラック企業として、最初はひたすら働く必要がある。

ワークライフバランスなんて悪魔の言葉

前述のとおり、手元資金も多く、相応の組織や取引先を最初から持てるなら、こんなことは気にしなくていい。しかし、一人で始めるのであれば、休みなど取ってはダメだ。土日祝日すべて関係なく仕事をしよう。そうでなくては「離陸」ができないのだから。

ワークライフバランスなどは完全に無視しよう。それは大企業が気にすれば良いことである。まだ立ち上げたばかりの事業者が、そんなことを気にしていては、その会社は確実に潰れる。それこそ「ワークライフバランス」なんて口にしたら、自分の事業は上手く行かないと心に刻もう。

ただ、注意しなくてはいけないことがある。これはあくまでも開業当初のあなた「だけ」に課した掟だと、心に決めることだ。あなたの事業が少しずつ拡がり、従業員を雇うまでになった際、社員たちにそれを求めてはいけない。

従業員はあくまでも指定の業務を行って、その対価をもらう人材である。創業者でも経営者でもない。ここを見誤るとひどいことになる。それこそ本当のブラック企業として有名になってしまったワタミなどが良い例だろう。

居酒屋事業を始めた渡邉氏が、その事業を軌道に乗せるために、血反吐を吐くような努力をするのは一向に構わない。立派なことだ。しかし軌道に乗った後に雇用する、あくまでも一般の従業員にはそれを求めてはいけないのである。おまけに上場企業なのだから。

一人で全て行うことで見えてくるもの

一人で全て行うことで見えてくるもの

あなたは、まずは一人で事業を進める。そうなると、全ての業務は自ら行わなくてはならない。最も大切な自社の商品やサービスの開発と供給、そして営業、経理、その他諸々一切合切だ。

これは実際やってみるとわかるが、相当大変だ。結果として、志さなくても一人ブラック企業になってしまうのだが…(苦笑)

しかし、それでいい。もちろん任せられる人材を確保できるなら素晴らしいが、個人的には最初は全て自分でやってみることをおすすめする。

なぜその方が良いかというと、全ての業務を一通り自分でやってみると、ビジネスというものの全体的な流れが見えてくるようになるからだ。これは経営者の第一歩である。

どうやって自分の商材を売るか、どこに営業すれば良いか、PR手段は何か。自分のビジネスは何にお金がかかるのか、圧縮できる経費は何か。給料はいくらにするか、その手続きはどうやるのか。ほかに税法上のメリットやデメリットがあるか。契約書を始めとした各種ドキュメントはどう作るか、そこに法律上の落ち度はないか…等々。数え出したらきりがない。

ただ、これらを諦めずに粛々とやっていくと、確実にビジネス能力が上がるのだ。やがて経営者同士の会話にもついて行けるようになる。

また特にサラリーマンの方は、全てを一人でやってみると、たとえ自分の勤めていた会社に嫌気が差していたとしても、会社に感謝するようになる。自分が担当していた業務はあくまでも一部であって、その他多くの業務や各種手続きは、自社の他の部署が担ってくれていたのである。つまり他人に頼ることができていたのだ。

さらに、半年~1年ほど一人でやってみると、必ず「ここはさすがにできない」「自分がやっても効率的でない」というのがわかってくる。これも大切なポイントだ。そこは外注するなり、専門家に依頼するなりといった手段を考えるだろう。その際、自分でやっていればこそ、妥当な価格感もわかるし、依頼した人たちが確かな仕事をしてくれれば、感謝できるようになる。

私は開業一期目に、法人の確定申告を自分でしたことがある。個人の確定申告なら自分で行った経験があるので、まあ何とかなるだろうと甘く見ていたのだ…正直手に負えないほど大変だった。個人とは全然違う。税務署の職員の皆さんからも相当奇異な目で見られ、同時に憐れにも見えたのだろう。税務署の繁忙期ではなかったので、職員の方が優しく教えてくれたが(笑)。さすがにこれはやり過ぎだった。翌期からは素直に税理士にお願いした。私がやることはハンコをつくだけ。心の底から担当してくれた税理士に感謝した。

ただし期間限定で良い

ただし期間限定で良い

さて、ここまで読んでいかがだっただろう。休日もなく、寝食も忘れて仕事に打ち込む働き方と言われ、尻込みしてしまっただろうか?しかし、これが開業当初の偽らざる本当の姿だ。多くの経営者は、必ずこのステップを経ている。事業とは、決して綺麗事では済まないのだ。

ただ、安心してほしい。この働き方はあくまでも「期間限定」である。開業当初の数年で良い。先述のとおり、飛行機は離陸時に一番のエネルギーを要する。最初の数年だけは死ぬ気で働く。そしてあなたのビジネスを軌道に乗せるのだ。

起業当初は、今話題の働き方改革やワークライフバランスなどとは真逆の世界で働くしかない。しかし、それをクリアしてあなたの事業が軌道に乗ってくれば、年収2000万円、いやそれ以上の年収にも手が届くようになっているだろう。

短期間の病的な集中が、あなたの能力を飛躍的に向上させる

最後にもう一つ。実はこの「短期の病的な仕事への集中」こそ、あなたのビジネス能力を驚くほど向上させるのだ。これは独立していなくても当てはまる。

アスリートは短時間に高負荷のトレーニングをして、筋力の限界を上げることをご存じだろう。それは仕事でも同じことなのだ。独立していても、会社に属していても、頭角を現す人というのは、必ずこの手の集中した努力を行っている。それがなくては自らの殻が破れず、「離陸」もできないからだ。

皆さんは日々漫然と仕事をしていないだろうか?その状態でさほど年収が上がらず、愚痴だけをこぼしていても、状況が改善しないのは当たり前である。一度は何もかもを忘れて、本気で仕事にだけ集中してみよう。きっと違う境地にたどり着けるはずである。それは多くの成功者がたどったのと同じ道なのだ。

ただでさえ上向かない日本経済は、コロナの影響もあり、今後とんでもない停滞に入る。時代も変わった。「なぜ年収2000万円を目指す方法を書こうと思ったのか」にも書いたが、そこそこの年収を稼いでいけば、とりあえず生きていけるという社会ではなくなってしまうのである。ぜひ皆さんも多くの成功者と同様に、一気に集中し、今の自分の常識を変え、仕事に没頭してみてほしい。きっと今までとは違うあなたになれるはずである。

年収2000万円を目指すなら、一人ブラック企業になれ【期間限定】
最新情報をTwitterでも公開中!