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年収2000万円を叶える目標は、呪いから決める

年収2000万円を目指すにせよ、日頃の仕事にせよ、あるいはプライベートの過ごし方にせよ、皆さんは、何をするにしても目標を決める機会があるだろう。

しかし色々話を聞いてみると、多くの人は目標の決め方が間違っていると思わざるを得ない。確かな目標設定をしなければ、正しい成果にたどり着けないのは明白である。そこで今回は、正しい目標の決め方についてお伝えしたい。

あるべき姿を目標にするのは間違いだ

皆さんが小さい頃、それこそ学校などで「目標を決めましょう」と言われたことがあるだろう。そこで先生に言われたとおり「どうしようかなあ」と考える。延々悩んだ末出てくるのは、「テストで何点を目指す」「友達と仲良くする」「●●ができるようになる」といったあたりではないだろうか?

ところが、こういった目標の決め方では、基本的に自分の「あるべき姿」を書いてしまうのだ。真面目な人は特にそうである。

厄介なのは、この方法しか知らないまま大人になってしまうことだ。結果、大人になって仕事に就いた後も、「目標を決めろ」と言われると「成績●●%アップ」「●●のスキルを身につける」といったことしか出てこない。

実はこれは大間違いなのである。特にお金持ちになりたいと思うなら、絶対に止めよう。

私も同じく間違った目標設定をしていた

私も同じく間違った目標設定をしていた

とはいえ私もサラリーマンだった頃、同じような目標設定をしていた。「こんなスキルがあったらいいよな」「数字がこうなったら今より良い状態になるな」。まさに「あるべき姿」を目標として設定していたのだ。

結果どうだったか?スキルを身につけるために本を買う。「やるぞ!」と決めて最初の数ページは読むものの、日頃は忙しいので、なかなか継続ができない。気付くと読まない日がちらほら出てきて、やがて読むのすら止めている。こんなことの繰り返しだ。

数字を上げようにも、「じゃあここの取引先ともっと●●して」「この経費を●●して」と考えるが、そうそう一朝一夕にはいかないものだ。気付けばそれらも後回し。何となく日々の仕事をこなし、やがて手付かずになる。

結局、目標は設定したものの、さほど成果も上がらぬまま、通常の毎日が続く。

こういった経験は皆さんもあるのではないだろうか?

①まず呪詛を書け

これではダメなのだ。目標を決めたものの、結果は伴わず、何も変わらない。果ては「あなたの夢から目標を決めよう」といった響きの良い言葉まで広まっている。全く違うのだ。

ではどうするか?
最も効果的な目標の決め方をお伝えしよう。

まず紙を用意しよう。ノートなどでもいい。

パソコンなど、デジタルでも良いのだが、私は古い人間のせいか、まずは紙をお勧めする。(もちろん慣れているならデジタル媒体でもいい)

①まず呪詛を書け

そこに、ありったけの呪詛(じゅそ)、今を呪う言葉を書こう。

ポイントは、「あるべき姿」は全て忘れること。とにかくあなたが今、耐え切れない、許せない、辛い、憎いと思うことを書く。

例えばこんなものでいい。

  • ●●課長のやり方には耐えられない!
  • 取引先の●●氏は人間的に気に入らない!
  • こんな低い給料で今の仕事をやってられるか!
  • 満員電車での通勤なんてごめんだ!

50でも100でもいい。とにかくこういった想いを書く。再度言うが、「あるべき姿」は忘れること。決して優等生的に考えてはいけない。だだっ子に戻ったように、レア(生)な感情を書く。これは大切な訓練だ。

私が紙をお勧めするのは、手書きの方が想いがリアルになるからだ。そして、手書きの方が、書いていく過程で思考が整理されやすい。

ちなみに、Twitterなどにいわゆる裏垢(裏のアカウント)で自分の辛い心情や許せないことを批判的・冷笑的に延々投稿するなんてことは止めよう。誰かを傷つける可能性もあるし、全く生産的じゃない。そのうえ、ストレス解消どころではなく、心を余計に病んでしまう。止めた方が良い。金持ちでそんなことをやっている奴はいないよ…。

その点、目の前の紙に書くだけなら誰も傷つかない。あなた以外誰も知らないのだ。遠慮せずに、手の赴くままに、目一杯、呪う言葉を書こう。

呪いをグルーピングする

②呪いをグルーピングする

さて、目一杯辛いこと、許せないことを書いただろうか?そうしたら次のステップだ。

今度はそれら呪いの言葉をグルーピングしよう。

例えば「●●課長のやり方はおかしい」「●●部長は威圧的過ぎる」といったものがあれば、「上司が嫌だ」という項目にグルーピング。「残業代が出ない」「自分の評価は正当ではない」といったものがあれば、「給料が安すぎる」にグルーピングというイメージだ。

こうやってグルーピングすると、自分のレア(生)な感情として、本当に不満に思っているものが明確化されてくる。恐らく、あなたが日頃感じている様々な不満も、実は数個に収斂するはずである。

これも大切な訓練だ。人は日頃抱くちょっとした不満は、通り過ぎる日常の中ですぐ忘れてしまう。つまり記憶にとどまっていない。

それは漫然としたもので、実体がないように見えるが、決してそうではない。実はそこにあなた自身を知る貴重なヒントがある。とにかく一度明確にしよう。これが大切だ。

グルーピングしたものの正反対があなたの目標になる

③グルーピングしたものの正反対があなたの目標になる

さあグルーピングが終わったら、あとは簡単だ。

それの正反対の事柄を書く。これがあなたの真の目標になる。

これだけである。

例えば、「上司が嫌だ」というなら、「人事部に掛け合う」というのは無駄だろう。「良い上司のいる会社で働く」、すなわち転職となる。あるいはそもそも「上司がいない環境で働く」としてもいい。それなら自分が会社を興して社長になる、独立するというのを目標にする。

「給料が低い」というなら、これも同じだ。成果報酬があるなら、その成果を上げる。あるいは「年収は選んだ仕事で決まってしまう」で書いたように、努力しても給料が高くなることが見込めない会社ならば、「今より高年俸の会社に行く」「起業して儲ける」とする。

ネガティブな感情をパワーに変える

ポイントは、このように自分が心底不満に思うことから逆算した目標は、達成しようとする気概が「あるべき姿」で決めた目標とは明らかに違うということだ。

このやり方は、いわゆるネガティブな感情を利用して、目標、そしてパワーに変える方法論なのである。これは学校でも会社でも教えてくれない。

みんな理想論ばかりを言うが、それでは実はパワーにつながらない。だから多くの人は目標設定しても挫折する。

多くの成功者たちは、昔はコンプレックスを持っていたと告白しているのをご存じだろう。そのコンプレックスを跳ね返すためにとてつもない努力をし、成功した。こういうケースは枚挙にいとまがない。

実はネガティブな感情は、やり方ひとつで目標達成の原動力になる。そして金持ちたちはこれを実践していることが多いのだ。年収2000万円を目指したいなら、ぜひ実践してみていただきたい。私もいまだにこのやり方を採っている。

正しい目標設定

もう一度、正しい目標設定についてまとめてみよう。

  • 呪詛を書く
  • グルーピングする
  • その正反対の事柄を考える

これだけである。必要なのは紙とペンだけ。高価な教材も不要でコストもかからない。やってみないのは損だと思わないだろうか?

正しい目標設定

しかし、各々のステップにはちゃんとした意味がある。まず、何も飾らない自分の素の感情にしっかりと向かい合うこと。これは大人になるほどやらないことだ。誰にも迷惑はかからない。やってみると、意外なほど自分が感じていたことがよく分かる。言語化するのは、明確に理解するために大切なステップだ。

そしてその後にグルーピングをする。すなわち、明示された情報を系統だてて整理する。こうすると、より情報が洗練され、明確化される。

最後に、明確化された不満と正反対の事柄を、自分の目標として設定する。もう不満が明確化しているので、正反対の事柄というのは比較的簡単に決まる。そして、このステップを経て決めた目標は、脳にインプットされやすいのだ。

例えば転職にせよ起業にせよ、実際には明日や明後日には実現できないかもしれない。しかしただ漫然と今の環境に不満を抱え、「いつか良い会社に巡り合ったら」「いつか独立のタイミングができたら」などと思いつつ、愚痴るだけの日々になっているなら意味がない。

目標が明確になれば、行動は必ず変わる。例えば転職という目標が明確にインプットされれば、業界のリサーチを開始する、エージェントに登録する、スキルをいつまでに身につけるといった具体的な行動を始めるはずだ。

そして明確な目標に基づいた行動は、「正しい行動をしている」という自信をあなたにもたらす。自己肯定感も増え、ただ漫然とした日々を変えることができるのだ。リスクゼロでコストもかからない。ぜひ皆さんも実践してみてほしい。

目標は、呪いから決める
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