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年収2000万円を目指すなら、必ず2ステップで

「年収2000万円を目指すなら、お金に対する間違ったイメージを捨てよ」では、とにかく金を貪欲に追う姿勢について説明した。今回は、なぜその姿勢が必要なのか、もう少し詳しく、システマティックに解説しよう。

金持ちになるなら必ず2段階必要

上記の記事でも述べたが、以前の私は全く稼げず、生活も困窮していたのに、とにかく理想だけは清く保っていた。金に貪欲になるのを恐れ、お金も心も豊かな成功者たちをイメージしていたのだ。ただ、全く食えないのにこんな状態では、身も心もすり減っていく。これが現実である。

しかし、実際にはこのような人は多いのではないだろうか?
以前の私のように「世のため人のため」と思ってやっていれば、必ずいつか報われる、と。

もう少しわかりやすく説明しよう。実は世の中の人は、4つの象限に分けられる。

世の中の人の4象限

これは有名なマーケティングコンサルタントである神田昌典氏 が用いていた図で、とても分かりやすいので引用させていただいた。ちなみに神田昌典氏 は日本のダイレクトマーケティングの祖のような人で、マーケティングやコピーライティングについて多くの有名書籍もある。興味のある方は読んでみると良いだろう。世にあふれる大半のマーケティング本は、神田氏の焼き直しというものも多い。

私なりにアレンジしてあるが、各象限を解説するとこのようになる。①は一般人。お金も持っておらず、心もさほど豊かではない人々だ。②は成金。お金はあるものの、簡単に言えば金の亡者で心は伴わない。③がお金も心もある本当のお金持ち、富裕層。我々が目指したい人たちだ。④は僧侶や牧師といった宗教家。お金はないが心はある。つまり清貧だ。

多くの人が必ず間違うお金持ちになるためのステップ

一般人は①のお金も心も豊かではない状態にいる。この一般人がイメージするお金持ち、富裕層というのは③である。そして多くの人は必ず①から③をいきなり目指してしまうのだ。ただ、これは仕方ない。メディアなどの情報源が報じるのは、全て③の人たちだからである。

多くの人が必ず間違う金持ちになるステップ

これが実は致命的な大間違いなのである。
①から③目指すやり方は決して上手く行かない。これが私も間違ったポイントである。

まだお金もなくて心も豊かでない人が、いきなり大金持ちで心も豊かな人を一足飛びに目指しても、無理な話なのだ。

「年収2000万円を目指すなら、お金に対する間違ったイメージを捨てよ」に書いた過去の私を参照してもらえればわかるように、これでは「お金は欲しい。でもがめつくお金を求めてはいけない」という矛盾した心境に陥ってしまうのである。

矛盾した心境

矛盾した心境を抱えながらビジネスをやるとどうなるか?
簡単だ。「上手く行くわけがない」のである。

だって「稼いではいけない」と深層心理ではインプットしているのだから。

これは昨今の日本のコロナウイルス対策と同じで「感染者は増やすな。でも経済は回せ」という相反する目標を掲げているようなものである。これでどうなっているか?感染者は増え続け、経済はズタボロである。二兎を追えば一兎をも得ることはできないのだ。そして待っているのは混乱と荒廃である。

年収2000万円を目指す正しいステップ

では正しく③のお金も心もあるお金持ちを目指すにはどうするか?以下の図を見ていただきたい。

お金持ちになるための正しいステップ

そう、必ず①→②→③と2ステップを経る必要がある。つまり、一回は②成金・守銭奴となって金を必死に稼ぎ、③その後に心を磨き、お金も心もある金持ちになるのである。これが正しい方法論なのだ。

実はね、メディアに出ない多くの経営者たちは、みんなこのステップをたどっているんだよメディアに出ないからというのもあるが、それを言わないだけ。これは私が相応に稼げるようになって知った真実である。

「なぜ年収2000万円を目指す方法を書こうと思ったのか」でも書いたが、私も経営者をやって10年以上。数百人の経営者と会った。彼らと仲良くなるにつれ、儲けている経営者がいかに金に貪欲かがよく分かった。断っておくが、彼らはぱっと見、全く金の亡者のようには見えない。それどころか立派な方も多い。ただし、金を儲けることにはあまりに貪欲だ。だから成功しているのである。

儲けている経営者がいかに金に貪欲かがよく分かった

拒絶反応が出る人たち向けに少し言い方を変えよう。彼らは圧倒的に「稼ぐセンス」がある。ビジネスセンスと言ってもいいが、それではあまりにも綺麗すぎるので、「稼ぐセンス」としよう。

世の中の変化に敏感で、何が流行りそうか、売上が見込めそうかというのに徹底的にこだわっているし、数字も的確で、行動もとにかく速い。資金を突っ込むところには突っ込むし、リスクも取る。自分のビジネスの見せ方、流行らせ方も上手い。

サラリーマンにはないもの

残念ながら、このセンスだけはサラリーマンとは雲泥の差だ。サラリーマンが悪いわけではないが、結局雇われている身なので、自分でカネを稼いだ経験がない。仕事は大変かもしれないが、会社から給料が振り込まれる人生では、「自分の力だけで一からお金を作り出すセンス」が磨かれようがないのだ。

独立している人や経営者というのは、トラやライオン、ハイエナでもいいが、言うなればサバンナの野生動物

これは決定的な違いで、独立している人や経営者というのは、トラやライオン、ハイエナでもいいが、言うなればサバンナの野生動物。反対にサラリーマンは農園の牛や羊のようなものである。ただし、どちらが良いという話ではない。野生動物は狩りに失敗すれば飢え死にだ。農園の家畜は、世話をされて生きる代わりに、しっかりと何かを生産しており、これもまた社会には大切な役割なのである。

ただし、あなたが年収2000万円を目指すなら、野生動物になるしかない。そして、①からまずは②を目指す必要がある。

まずはとにかく成金・守銭奴を目指せ

再度言う。まずはとにかく②の成金・守銭奴を目指すべきだ。紹介した「ウルフ・オブ・ウォールストリート 」でも主人公であるジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)は全社員に向けて言っている。

I want you to deal with your problems, by becoming rich!
(金持ちになれば全てが解決する)

言い方を変えるなら「まずは貪欲に自分のビジネスを作り上げ、しっかりと稼げ」ということだ。

まずは貪欲に自分のビジネスを作り上げ、しっかりと稼げ

シンプルに考えよう。過去の私のように綺麗な理想を掲げても、金が入ってこなければ、あなたに待っているのは飢え死にだ。何も悪事を働けと言っているのではない。とにかくまずはしっかりと売上を作り、利益を確保しよう。綺麗な理想はその後だ。

そして売上がしっかりと上がるビジネスを「死ぬほど貪欲に模索して、作り上げよう」。「年収2000万円の起業」で説明したとおり、年収2000万円程度なら巨大なビジネスである必要はない。多くの社員も立派なオフィスも不要なのだ。

綺麗事は金持ちには歓迎されない

余談だが、金持ちや富裕層と仲良くなりたかったら、彼らの前で綺麗な理想は述べない方がいい。はっきり言ってつまらないからだ。そんなものは実情を反映していないし、本にいくらでも載っている。彼らにとって、聞くだけ時間の無駄なのだ。付き合ってくれる優しい人もいるが、憤慨して帰るタイプまでいる。注意しよう。

むしろ彼らの心に少しでも響くのは、あなたのリアルな売上や、それを作り出すための血のにじむような奮闘だ。過去の私も、とある先輩経営者の前で、まだ語れるほどの実績も貪欲さもなく、綺麗事ばかり並べていた。きっと退屈だったのだろう、全く相手にされなかった。

しかし②のステップに入り、リアルに売上も収入も上がり、貪欲になるにつれ、その経営者は少しずつ私の相手を真剣にしてくれるようになった。思えば当然である。ようやくお金の話やビジネスの話が通じるフィールドに立てたのだから。むしろ、よく飽きもせず待ってくれたと感謝している。

私は今、その方の会社の一つで役員を務めている。そして綺麗事を言われたら帰る経営者とは、私のことである。

どうやったら金に貪欲になれるか

ではどうやったら、売上や利益、キャッシュ、つまりお金のことに貪欲に集中できるか?

実はこれも簡単だ。「年収2000万円を目指すなら、お金に対する間違ったイメージを捨てよ」で言ったとおり、24時間金のことしか考えない。これだけである。ただ、本気でこれをやったことがある人はあまりに少なく、やってみるとあまりに効果が大きい。

どうやったら金に貪欲になれるか

街中でも家でもとにかく

  • どうやったら儲かるか?
  • 世の中の仕事はどういう利益構造か?
  • この会社・店舗は儲かっているのか?

これだけを考える。思いついたことをメモしていいし、データを調べるでもいい。とにかく徹底してこれをやること。まだまだある。あなたはお札や硬貨をまじまじと長時間眺めたことがあるだろうか?きっとないだろう。だが、こういうことも良い訓練になる。

紙幣や貨幣は、国が価値を定義しているだけで、実体は紙や金属でしかないので、金(きん)のようにそれ単体で価値があるものではない。しかし、この紙幣や貨幣が社会経済では流通し、果ては人の人生まで左右する。

そういう想いで紙幣や硬貨を眺めてみよう。隅から隅まで。人の人生を左右する存在なのだ。そうやって金(カネ)というものに没入してみるといい。私は硬貨を口に含んで舐め続けたこともある…というのはさすがに嘘だが、それくらいの気持ちでお金という存在を考えてみよう。そして街に出ても、上述のように「この会社は儲かっていそうか?何で儲けているんだろう?」と延々自問自答する。

これを数か月やってみると、きっと今までとは違うあなたになっているのがわかるはずだ。

年収5000万円の友人経営者の話

ある友人経営者の話をしよう。彼がまだ会社を設立して間もない頃、多くの経営者が悩むのと同じように、彼も悩んでいた。売上自体は問題ないが、もう鬱病寸前で話を聞いて欲しいと頼まれた。仮にSさんとしよう。

Sさん
Sさん
「●●さん(私の本名)、もう鬱病になりそうです」
ふーん、なんで?売上が悪いの?
Sさん
Sさん
いえ、売上は幸い大丈夫なんですが、入金されるまで不安で不安で…
あー、入金されないリスクがある?
Sさん
Sさん
あ、それは取引先が大手なので大丈夫なんですが、やっぱり本当に入金されるまでは落ち着けないというか…

入金日は決まっているので、その日より前に銀行口座を確認したって意味はないんですけど、毎日見ちゃうんです。

僕は変ですかね?鬱病とかノイローゼなんでしょうか?

他の人に相談しても、みんな『大丈夫』とか『コツコツ積み重ねていけば上手く行くから』とか言うんですけど、何度そう言われても無理で…

ここまで聞いて、私が思ったことはこれだ。

素晴らしい!彼は金を貪欲に追っている。

いやー、Sさん、あなたは最高だね。良い仕上がりだよ。
Sさん
Sさん
は!?●●さん、な、何言ってるんです?
なんで?正しい道筋をたどってるよ。
Sさん
Sさん
あ、いや、僕は鬱病かノイローゼかと…
え?経営者なんて全員鬱病かノイローゼに決まってるじゃない(笑)
Sさん
Sさん
ええ!?そうなんですか?
当たり前だよ(笑)。いつお金が入るのか、もしかしたら入ってこないのか、その不安しかないよ毎日。私もそうだよ。
Sさん
Sさん
え!●●さんもですか?…そういうもんですかね…
そんなもんだよ(笑)。だから安心していい。Sさんは確実に正しいステップをたどっているよ。
Sさん
Sさん
は、はあ…

鬱病とノイローゼになるまで金に貪欲になれ

いい?毎日毎日、その入金されない銀行口座を眺め続けて、早々に鬱病とノイローゼにかかるんだ。
Sさん
Sさん
えええ!?
そうすると「金に対する嗅覚」が驚くほど研ぎ澄まされてくるよ。
Sさん
Sさん
ああ…なるほど
それが正しいことなんだ。

 

そうやって金に対する嗅覚が研ぎ澄まされるほどに、Sさんは金持ちになっていく。

だから安心して、毎日金の入らない銀行口座を眺め、毎日ため息をつき、早々に鬱病とノイローゼにかかるようにするんだ。

Sさん
Sさん
なるほど!(笑)
そんな風に言った人は1人もいませんでした。僕は間違っていないんですね。何か楽になってきました。
そうそう、経営者はみんな通る道なんだよ。だから何も気に病む必要はない。

 

むしろ真逆で「僕は正しい道を順調に歩んでいる」。そう思っておけばいいんだ。Sさんは放っておいても成功するよ。約束する。

その時、彼の助けにどこまでなれたかはわからない。しかし、彼とは今も変わらず親交が続いている。彼の事業は順調に発展した。そして今の彼の年収は5000万円を超えている。

彼の会社は事業を展開する業界内ではちょっとは有名な一社となっている。断っておくと、彼は卓越した稼ぐセンス、ビジネスセンスも持ち合わせているが、決して嫌な奴でも傲慢な人物でもない。支社を複数作り、その支社の地元経済にまで貢献している。もう③のステップに入っているのだ。

お分かりいただけるだろうか。金に貪欲になるというのはこういうことなのだ。時に病むことすら厭わない。そこまで貪欲になればこそ、事業が上手く行き、年収も上がるのである。そしてしっかりと稼いだ後に、余裕を持って心の豊かさも兼ね備えていく。これがお金も心も豊かな人になるための正しいステップなのである。

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